洗濯機買おうとしたら、数々の多彩な機能に驚きます。どう比較したらよいものやら分からなかったので、整理してみました。方法は、製品カタログ上「前から何ページ目の情報でどれくらい大きな記事か」ということで、各社にとっての情報の重要度を比較してみました(計算方法はこちら)。当然前にあるほど大事にしている機能なはずですし、自信もあるはずですから。最後にその結果わかってきた各社の特徴を寸評してます。
視点は7つあります。
1)洗浄力:洗濯する本家です
2)乾燥力:まさにこれがほしいですよね
3)清潔力:ナノイー、プラズマクラスター等々よく聞きます。
4)メンテナンス力:メンテフリーってうれしい機能です
5)情報力:IT時代、スマホ連携がトレンドです。
6)大容量:やはり一度で洗いたいですよね。
7)洗濯時間:短いほどよいです。
8)コスト:
つまり、視点1から6は品質視点となり、7は時間視点。8)についてはこちらのページで詳細比較しています。このページは1)-7)視点について比較していきます。
各社機能比較結果

まずはいきなり比較してみました。
1)洗浄力:洗濯機の本命機能
東芝とパナソニックが重視しています。東芝はこれ一本といっても過言ではないかもしれません。どちらも水を小さな微粒子シャワーにすることで洗浄力を上げています。パナソニックは衣類種類に基づく多彩な洗い方や、抗菌対策等付加価値を加えようとしています。東芝も同様に多彩な衣類への対応もできますが、徹底して洗浄力を訴えています。
シャープも同じく微粒子シャワー方式をとっており、日立は別路線(大量の水)というやり方のようですが、自信はそこまであるわけではなさそうです。どの会社も温水による洗浄というやり方もうったえおり、匂い対策はできていますが、そこまで前面にはでていません。
パナソニックは泡洗浄、東芝はウルトラファイン洗浄(ザブーン洗浄)という機能名になります。シャープもマイクロ高圧洗浄・温水極め洗いという似たようなアプローチです。日立のみ「ナイアガラ」という水量で洗う方式名になっています。
2)乾燥力
各社とも、同じくらいの重要度です。若干シャープが自信をもっていない感じでしょうか。パナソニック;低温風パワフル乾燥、日立;風アイロン、東芝;ふんわりっち乾燥、シャープ;ヒートポンプ、ハイブリッド乾燥とそれぞれ味のある乾燥方法を提案されていますが、実際は洗濯機機能の10%程度の自信ということになります。
3)清潔力
パナソニック;ナノイーX対、シャーププラズマクラスターの構図になるかと思いましたが、実際パナソニックのナノイーの項目は他の項目に紛れてしまい、清潔力をうたっているのはシャープだけになってしまいました。
4)メンテナンス力
パナソニックと日立は洗剤自動投入を前面に出しています。東芝はフィルターお手入れが簡単、シャープは乾燥ダクトの自動お手入れを売りにしていますが、そこまで前面には出していません。液体洗剤の自動投入(買ってきた洗剤)を一度に大量に入れて、あとは適宜洗濯機が適量を投入してくれる、という機能をどこまで重視するか、ですね。
5)情報力
シャープとパナソニックはスマホ連携を前面にだしてきています。特にシャープは、スマホ連携「COCORO NABI」という形で洗濯に適した情報をスマートフォトンアプリにて連携してます。スマホとの連携アプリなので、いずれは各社とも追いついてくるとは思われますが、その日の天気とか外部情報や地域情報も利用して、今日の洗濯に適した話をしてくれるのでしょう。
AI洗濯という名で、センサー機能を活用しながら、衣類の状態に合わせた洗濯をするのは各社とも似ているように感じます。
6)大容量
大容量乾燥機、洗濯の機能をうったえているのは日立だけでした。他社は6kg、日立のみが7kgの乾燥をできるという話です。1kgでも容量が欲しいという大規模家族なら、日立一択となります。
7)洗濯時間比較
洗濯時間が短いほど、まとめ洗いが可能になります。洗濯時間が圧倒的に短いのはパナソニック。ここは売りにもなっているのですが、大量洗いに適している日立とは別のアプローチになります。一方、次に短いのは東芝。だいたい2時間できれいに全自動で仕上げる、というのはやはり魅力的です。
一方で、日立とシャープは3時間弱かかることになってしまいます。洗濯物を貯めてしまったら土日のどちらかでまとめ洗い、というわけにはいかなそうです。

パナソニックのおすすめ
機能の売りからすると、パナソニックは、たくさんの衣類を持つおしゃれな方にお勧めです。一言でいうなら、少人数から大人数まで「オールマイティー」にこなせます。携帯連携やメンテナンスも得意としており、1台買えば当面の家族の成長にも耐えうるでしょう。洗濯時間も短いので、まとめ洗いにも対応。弱点がどこにもありません。細かいことはわからないけど、とにかくよいものが欲しい、という方にはピッタリです。ただし、価格は一番高いです。
日立のおすすめ
日立の強みは「大容量」。ナイアガラという洗い方、洗剤自動投入、乾燥、等もすべて「大容量」というキーワードでくくれます。とにかくまとめて洗えばよい、という考え方ですので、仕事柄、大量の洗濯を毎日しなくてはいけない方や、体育会系学生、スポーツ選手関係等、にもお勧めとなります。もちろん、家族が大家族なら、もう日立さん一択になりそうです。ただし、価格はパナソニックの次に高いです。
東芝のおすすめ
東芝の強みは「洗浄力」一本です。毎日汚れの目立つ職業の方や、ガテン系、アウトドア好き、等の衣類が汚れてしまう方には東芝さんしかありません。また小さなお子さんがいらっしゃる方も、東芝は魅力的に映るでしょう。毎日、きれいさっぱりした黄ばみもない服をお子さんに着せたい、となるなら、他社でも問題ないかもしれませんが、東芝以外は選択肢にならないでしょう。また、機能もシンプルに洗濯にしぼっているので、複雑な機能はついていません。「全自動で洗う、乾燥する」以上、という感じです。IT関係等はどうも苦手だけど洗濯乾燥機には興味ある、という方にも検討対象になると思います。高年齢の方の買い替えにも適しているかも。なにより、価格がお手頃です。最新機器の取り扱い店舗数もKAKAKUドットコムでは一番多かったのもこちらになります。
シャープのおすすめ
シャープの売りは、価格が一番安く、一番電気代や水道代を効率的に選択できること。そして機能はほとんど網羅されていること。とにかくコストパフォーマンス、という方にはシャープがお勧めです。スマホ連携は一番充実した宣伝をしており、独自の方法の洗濯方法やメンテナンスフリーという他社にはない特徴をもっています。弱点をあえて言うなら、洗濯時間くらいでしょうか。それさえも、スマホ連携で気にならない、という方にはもう文句がない洗濯機になると思います。
まとめ
各社の特徴は少しでも参考になりましたでしょうか?では次に、もし各社の洗濯機を買ったら、その特徴を生かすために、さらに何を改善したらよいか、ということを各社ごとに考えてみたいと思います。
注意)本ページは実洗濯機を比較していません。が、開発者の本来意図に最新スペックから近づこうとしています。